南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

フィリピンでの結婚式

 先週フィリピンに赴任して初めて、会社のメンバーの結婚式に参加させていただきました。

 フィリピンでもちょっと変わった結婚式だったそうなのであまり参考にならないかもしれませんが、流れを書いておこうと思います。

 

 新郎:フィリピン空軍所属

 新婦: 外資系民間企業の技術者

※おそらくフィリピンではかなり裕福なカップルだと思います。

 会場: マニラから車で2時間ほどの空軍基地内の教会

 開始時刻: 午後4時

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教会はとても立派で、フィリピンはキリスト教の国なんだなぁと実感します。

 早めに着いてしまって、特にする事も無く教会の周りを歩いたりトイレに行ったりして4時まで待ったのですが、なかなか始まりません。結婚式場でもフィリピン時間で時が流れています(笑)。

 その間新郎の同僚の軍人さん達が、バージンロード(こっちではウェディングロードと言う様です)の上でパフォーマンスの練習をしてたりしました。

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 30分ほど遅れて新郎新婦入場。少しだけ厳かな感じで神父さんのお説教(タガログ語なので中身はわからず)が続き、途中聖歌を歌ったり新郎新婦に何か質問したり、色々ありますが、普通の参列者なら周りに合わせて行動していれば良いと思います。

 注意が必要なのは「スポンサー」や「ニノ」と呼ばれるものになって欲しいと言われて参加した場合です。参列者のうち20人くらいそのような方がいて、胸に小さなブーケを付けて参列していました。

日本で言う立会人か仲人の様な立場で、結婚式では特別な席に座り、式の間も神父さんに呼ばれて前に出たりしていました。

 「スポンサー」の方々は神父さんから”the body of Christ” と言うパンのかけらを与えられたりするのですが、キリスト教徒でなければ頂かない様にしましょう。キリスト教徒の聖餐にあたるものなので、笑顔で敬意を払って一歩下がれば無理に勧められる事はありません。

 また、式の後半に箱か籠のようなものが回ってきますが、「ご祝儀」ではなく「教会への寄付」なので気をつけてくださいね。無理にお金を入れなくても大丈夫です。

 なお、教会の席の足元にフットレストの様なものがありますが、ひざまづく時に膝を載せるの台なので、足を載せない様に気をつけてください。

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 そんなこんなで誓いのキスなど日本でもお馴染みのシーンや、参列者との記念撮影なども織り交ぜながら2時間ほどの式が終わり、新郎新婦が退場する際に、空軍式(なのかどうかは?ですが)のパフォーマンスが始まりました。

 数日前に新郎から聞いていたのですが、「退場時に同僚の軍人さん達5組がサーベルを交差させて新郎新婦の前に立ちはだかり、新郎に課題を出す」「ひとつずつ課題をクリアして、通してもらう」というものなのですが、びっくりするほど体育会系?の課題でした。

 ①「頭上で手を合わせ全力ジャンプ→花嫁にキス」を10セット

 ②花嫁を背中に乗せて腕立て伏せ10回

 ③大声で愛の告白?20セット

 ④頭を下げてその場で10回転した後花嫁にキス

 ⑤花嫁を抱き上げてスクワット10回

をフル装備の軍服を着て楽々とクリアして会場を出てゲストを見送った花婿に拍手です!

 軍人さんは精神的肉体的平衡感覚的に鍛えられていますね〜。

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 新婦はフィリピンの中でもかなり小柄で華奢な女性だったのでまだ安心して見ていられましたが、豊満な女性も多い国なので、場合によっては大惨事になるかもしれないパフォーマンスでした(笑)

 全体を通して、敬虔でお祭り好きなフィリピンらしい結婚式でした。もし参列する機会がありましたら、宗教に関する敬意を払う事だけは忘れずに一緒に楽しまれると良いと思います。

 

 長くなってしまったので、このあとに続く披露宴についてはまた別の機会に(笑)

 

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