南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

フィリピンから少し重い話

 日本に一時帰国したり、仕事が忙しかったりでちょっと間が空いてしまいましたが、相変わらず楽しくフィリピン駐在員生活を送っています。

 外国で生活しているとまぁ色々と文化や風習の違いを実感することも多いのですが、生と死なんていう人間の根本の部分でも随分と色々な違いがあります。

 日本の自殺率は18.5人/10万人(2016年)で、フィリピンは3.2人/10万人(同)だそうです。

 注)国によって統計方法や信憑性に差があるので、単純な比較は難しいようです。

 

 フィリピンでは、びっくりするほど毎日人が死んでいます。多発する事故や事件に巻き込まれたり自然災害に対する備えが不十分だったり、医療費が収入に対して極端に高かったりと、人が長生きするのに日本と比べて不利な条件が多々あります。平均寿命も日本より20年近く短いそうです。

 そんなフィリピンでは、「生きている事の大切さ」「今日は上手くいってなくても明日は何とかなる」と言った楽観的な考え方や、「神に祈る」という日本ではあまり馴染みのない行動まで含めて、自ら死を選ぶという人が少ないのでしょうね。

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多くのフィリピン人が一回は訪れてみたい、と憧れる日本に生まれて、「安全と便利な生活を送っている日本人」というフィリピンから見ると圧倒的なアドバンテージを、自分の未来と共に自らの手で終わらせるという選択をせざるを得ない方々(特に若者や働き盛りの人たち)がどの様な苦しみを抱えているのかは、当事者以外には決してわからないのかもしれません。

 

もしあなたが死にたいくらい悩んでいるなら、1人当たりのGDPが日本の1/10以下なのに、自ら死を選ぶ人の割合がアジアで最も低い国フィリピンを一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

どうせ死を考えたなら、学校や仕事などほっぽらかしても大丈夫でしょうし、治安が悪いとかお腹を壊すとかも気にする必要は無いと思います。パスポートを取って数万円のチケットを購入し、4時間ほど飛行機に乗るだけです。

 

 正直、生きる事が死ぬより辛いなら、「それでも生きなければならない」と強制することは誰にも出来ないと思いますが、自分が全く知らない世界で自分の置かれている環境を客観的に見てみると、今までとは違った考え方や生き方が見つかるかもしれません。

 

そこまで思い詰めては無いけど、とっかかりが無いと、、、という方も含めて、この小さなブログがきっかけでフィリピンに興味を持たれた方はメッセージでも頂けると嬉しいです。

 

#フィリピン #自殺 #生死 #文化 #日本との違い #海外家出 #脱出