フィリピンは英語が公用語で、国民の90%が英語を話せる、フィリピンで生活してると英語が身につく。。。ホントかなぁ?
皆さんこんにちは、フィリピン駐在員のwanです。
写真は最近強盗事件が頻繁に発生しているマカティ市の「マカティセントラルスクエア」という古めのショッピングモールです。日本料理屋なども入居していますが、ほぼ全ての表示や看板は英語表記です。
もちろんこの近辺(都市部)に住んでいるフィリピン人は英語の表示や看板を理解できる程度の英語力はありますが、日本人でも中学高校で習った程度の英語で充分理解できます。
この写真は地方のLTO(日本の陸運局と免許センターを併せた様な政府機関)の手続き方法の説明ボード(英語)です。ちょっと難しい単語が多くて、英語が苦手な日本人だと辛いかもしれません。では果たして「英語を話せる90%のフィリピン人」がこの内容を簡単に理解できるのでしょうか?
もちろん外資系企業に勤めてたり、都市部の富裕層は苦もなく理解すると思いますが、例えば地方の漁師さんやローカル飲食店の従業員さんなど、そもそも英語を話す機会が極めて少ない人たちが大多数でしょうし、その人たちはやっぱり日本人と同じ様にLTOの説明ボードを読むのは結構しんどいのではないかと思います。
もちろんハイスクール以上(フィリピンでは中学校からハイスクール)の学校では専門科目は英語だそうなので、例えば水素は「Hydrogen」と習うそうです。(水素にあたるタガログ語があるのかどうかはわかりませんが)。
語学力を考える上で語彙の多さはもちろん重要な要素だとは思いますし、「Hydrogen」を「水素」と教えられる時点で日本人にはハンデがあるのですが、そもそもハイスクールに行ってないとか、卒業したけど日常生活で英語をほとんど使わないフィリピン人が「英語を話せる」レベルかと言われるとかなり微妙だと思います。
何が言いたいかというと、フィリピン人にとっても、日本人と同じで英語は「外国語」なんじゃないかって事で、「英語が話せる」というのは「最低限の意思の疎通ができる程度」が平均なんじゃないかと思っています。日本人も最低でも義務教育で3年間英語を勉強したんだからその程度はいけるんじゃないでしょうか?恥ずかしがり屋で謙遜が美徳の日本人は「英語なんて無理」って言いますけどねぇ。
もちろんこの6年半、タガログ語が話せない私はフィリピンで英語のみで生活や仕事をしていますので、高校卒業時より多少は語彙も増えて、英語がわかる様にはなっていると信じたいですが、発音や文法なんかは相変わらずな気がします。
ダラダラと書きましたが、「日本人は英語が話せない」「フィリピン人はみんな英語が話せる」「フィリピンに語学留学すれば英語が話せる様になる」これホントなんですかね?という記事でした。
ちなみに自分自身について唯一英語力が上がったと思える部分は、「瞬発力」でしょうか。知っている英単語が口から出るまでの時間は早くなったとは感じます。要は「慣れ」ですね。
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