今年は年末年始の休暇が短く、航空券も高いのでフィリピンに留まってダラダラとビールを飲みながらクルマ遊びに明け暮れています。そう言えば昨日は元旦でしたね(笑)。皆さんあけましておめでとうございます、フィリピン駐在員のwanです。
皆さんクルマのバッテリーが、何故ある日突然ダメになるのかご存知でしょうか。
「しばらくクルマを使用しなかったら、セルモーターが回らない→そう言えば前にバッテリー交換してもう5年か→仕方ない寿命だろうから交換するか。」という一連の流れを学生時代から何度も経験していたのですが、2001年ごろにユーノスロードスターという、バッテリーがトランクルームに設置されているクルマを購入したのをきっかけに、バッテリーが劣化する原因について色々調べました。
ロードスターの室内置き用バッテリーはガスの排出が無い「シールドタイプ」で、高かったんです。。。当時の話ですが、同容量の一般バッテリーの4倍くらいのお値段でした。
自動車用の鉛バッテリーは陰極板に非伝導性の被膜が張り付いて結晶化してしまうことで、放電特性が悪化していき、最後はセルモーターを回す事が出来なくなる(サルフェーションと呼ばれる現象)らしいのですが、この非伝導性被膜は適切に充放電を繰り返していれば、結晶化する事なく電解液に溶けていくのだそうです。
子供が産まれて2シーターのオープンカーに乗る機会は激減し、たまに乗ろうと思ったらバッテリー上がり、という事案が頻発したのが今から15年くらい前でしょうか。
日常的に使わないクルマをどうやったら「適切に充放電」させる事が出来るのか、色々試してみて結論は。。。「陰極板にパルスを入力して、擬似的に充放電しているのと近い状態を繰り返し、非伝導性被膜の結晶化を抑制して電解液中に溶かすのを促進させる電子回路の追加」でした。
コレが2006年ごろに5000円ほどで購入した、「エンジンがかかっている(電圧が13.5V以上になる)とパルス電圧を発生させてバッテリーの陰極板への非伝導性被膜生成を抑制、既に付着している被膜を軟化させて除去するデバイス」だったと記憶しています。
このテのアイテム追加は車好きにとっておまじない的な要素が強く、「モノコックの隙間へのウレタン注入」「タイヤに窒素充填」「アーシング」など、小さな労力でとても大きなご利益がありそうな期待をさせてくれます(笑)。
ちなみにYahooオークションを覗いてみたら、今でも似たような商品が売られていました。
他の「おまじない」の効果の程はわかりませんが、パルス発生器については、取付後ロードスターのバッテリー上がりが激減し、効果が体感できました。
さて、クライスラーのバッテリー上がり(冷却水漏れの修理中ほとんどエンジンをかけずに放電してしまった)の充電しながら、昨年一時帰国してロードスターを売却した際に「得体の知れない部品が付いていると次のオーナーさんが心配しそう」だったので取り外して、わざわざスーツケースに入れて工具類と共にフィリピンに持ち込んでおいたこの「おまじない」を思い出して、自室の段ボールを漁ったらちゃんと出てきました。
クライスラーの巨大なバッテリーにロードスターと同様の効果が期待できるのかは謎ですが、壊れていなければ取付そのものは簡単なので即試してみる事にしました。
一応バッテリーの大きさと端子のボルト径に合わせて配線を作って、暫定でギボシ端子で繋いで置きます。バッテリー直結配線なので安全の為にもカプラ接続にしたいところですが程よいカプラの手持ちが無くて。。。
あとはちょいちょいとバッテリーに繋いで、エンジンをかけたらランプが点灯し、エンジンを切ったら消灯する事を確認して作業完了です。
蛇足
改めてサルフェーションについて調べてみたところ、工場で使用するバッテリーフォークなどの「再生バッテリー」もパルスを加えて陰極板の非伝導被膜を除去した物なのだそうです。
コレでクライスラーのバッテリーを交換せずに済んだら、お財布にも環境にも優しいですね。
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