南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

転職と海外赴任とお金と人生の話

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上からCHY(人民元・中国)、PHP(フィリピンペソ)、USD(アメリカドル)、JPY(日本円)

 

トップ画像の現金はそれぞれ各国の最高額紙幣でおよそ20,000円相当です。

例えば10万円分現金を持ち歩く(フィリピンではそんなに持ち歩く必要はありませんが・笑)場合、人民元だと60枚、フィリピンペソだと45枚くらいになります。

 

 私の様に半ばFA宣言をして海外赴任先に就職する場合の会社との雇用契約時には、大抵日本円かUSD換算で年収が計算されて提示されると思います。

 まず転職時の面接で前職の給与を申告して、自分に何が出来て、いくら欲しいかをはっきりさせないとお互いに話が進みません。

嘘をついてもすぐにばれますし、何のメリットも無いので正直に直球勝負が基本です。

 

そこで悩むのが給与の受取り方と税金や社会保険料の扱いになります。

実際受け取って見ないとレートや条件次第で日本の一般的なサラリーマンの額面年収いくらくらいに相当するのかがわからなかったりします。

予想より多ければ問題無いのですが、少ないと「ハナシガチガウ!」となりますよね。

 

そんな時は英語で。。。oh! My God!

https://summer-island-wind.hatenablog.com/entry/2019/03/07/000924

 

 

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文脈とは関係無いフィリピンの夕焼けと教会

 

■例えば額面年収が800万円で日本で勤めていると概ね額面の24%ほどが引かれて、手取り610万円くらいでしょうか。

海外赴任では、日本での勤務実態が無ければどんな通貨で給料を受取っても日本への納税義務は有りません。では何が引かれるかというと、

(1)日本企業で家族がいる場合は年金と健康保険、雇用保険料など(社会保険料)を天引きされる場合が多いと思います。

(2)当然赴任先の国に給与全額ぶんの納税義務が発生します。

(3)無視出来ないのが為替差益、差損です。

(4)会社によって上記(2)、(3)の補填があり得ます。

 

基本的に転職→海外赴任を考える場合(そんな人がどの程度要るのかわかりませんが。。。)、手取り年収アップを前提に考えて、赴任者給与体系の全体像を把握する必要があります。

 

(1)は日本円換算の額面年収から簡単に調べられます。概ね14%くらいでしょうか?

(2)は赴任先の税金体系により千差万別で、個別調査が必要です。例えばアメリカの場合総所得から幾らかの控除額を引いて20%くらいの国税がかかる様です。ちなみに私フィリピンでは22%ほど源泉徴収されて、年末に多少戻ってくる感じです。

(3)は私が赴任してからの1年間は余り変動していませんが、例えば極端な例で(レアケースだと思いますが)年収800万円相当、全額ペソ支給で1円=0.5ペソで契約して、翌年レートが1円=0.4ペソの円安に振れると、400万ペソ→320万ペソに支給総額が減る可能性もゼロではありません。

(4)は、例えば(2)についてはアメリカ駐在での税額が20%で160万円、同じ給与での日本の税額が70万円として差額分90万円を会社が補填する、(3)については現地生活費分をドル固定、残りを円固定で支給(年収は為替に合わせて変動する)などのパターンが考えられます。

 

まぁ要はケースバイケースなので、よく条件を確認して手取りがどのくらいになり、どの程度の変動リスクがあるかを理解しておく方が後悔が無いと思います。

 なお既に勤務している会社で海外赴任を命じられた場合は、手取りが減る心配はまず無いと思いますので、そんなに神経質になる必要はないでしょう。

 

■実例(運が良かったかも)

私は30歳と42歳で2度転職していますが、2回とも額面年収で前職同等以上の条件を提示して、採用されています。新卒就職先はニッチな業界の200人規模の中小企業、2社目は自宅から勤務地が近いグローバル10万人以上の超大手、3社目は1000人程度の日本の地方企業の海外子会社出向になります。

現職での昨年度(1年目)の手取り収入(日本円換算)は何故か前職の手取り年収より100万円近く多いという結果になりました。前項の(4)が思ったより手厚かったという事で理解しています。

*転職→海外赴任は前年分の住民税一括納付になり、笑えない額の税額通知書が赴任後に日本の家族の元に届いた事も念の為お知らせしておきます。

 

■蛇足

65歳までサラリーマン稼業をやるとしたら、まだやっと半分くらいなんですが、その時したい事と出来る事のベストな着地点を探して生きていると、結構忙しい人生ですね。。。

仕事の上では一貫して製造業に身を置き、色々と経験を積んで来たつもりですが、ココロはいつでも若々しくありたいと思っています。

 就職、結婚、マイホーム、子育て、転職、転勤、転職、海外赴任の後には何が来るのでしょう!

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なんだかんだで娘を持つことが出来たのは私の人生の大きな転機でした。妻に感謝。

 

 

駄文が長くなってしまったので、今回はこの辺で。

 

フィリピンのお金の話

https://summer-island-wind.hatenablog.com/entry/2018/08/24/223921

 

#海外赴任 #お金 #年収 #手取り #転職 #駐在員 #フィリピン