南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

フィリピンのコンドミニアムでの自宅隔離①

さて、先週の記事でPCR検査陽性判定後の入院から退院までの顛末をかいつまんで記事にしましたが、入院前〜退院時〜コンドミニアムでの隔離生活開始と各種手続きについて報告しておきたいと思います。

コンドミニアムの管理課担当者や経営母体のポリシーによっても手続きは異なるため、万一同じ状況になった場合は情報収集や交渉は必須になると思います。

関係者としては、まず自治体(市、バランガイ)、CESU(City Epidemiology Surveillance Unit, 市疫学調査部)、そして病院とコンドミニアムのadmin(管理課)になります。これらが全く連携しないでそれぞれに要求を突きつけてくるので退院時や、自宅隔離完了時の対応などが複雑怪奇な状況になるわけです。

 f:id:wanaki928:20201222163811j:image

駐在員としては、最優先事項は①自身の安全、②現地のルールを守ること、③費用については二の次三の次です(保険や会社が負担しますので)。

まず陽性判定を受けた時にいる場所と、次の動きによって連絡先が異なります。私の場合は自宅で電話連絡を受け、陽性判定(上の写真のSARS-CoV-2 RNA detected, SARS-CoV-2 Positiveと明記されている書類)は画像をSNS経由で受け取ったので、次の動きは安全(かつ極力快適)な隔離場所の確保でした。隔離場所の候補としては(A)病院、(B)自宅、(C)バランガイの仮設隔離施設くらいでしょうか。

f:id:wanaki928:20201222165949j:image

上の写真は(C)の仮設隔離施設(会社があるバタンガスの施設に現地人の同僚が収容されていた時の写真)です。最低限のスペースと、本人曰くまずまずの食事、カーテンで仕切られたプライバシーやセキュリティ面で若干気になる施設になります。

 (A)病院と(B)自宅の比較ですが、①安全性と②適法性が最も高いのは(A)病院、一方③お金がかからず快適に過ごせるのは(B)自宅でしょうね。今回は上司の強い勧め(そりゃ快適性は優先してくれません)により(A)となりました。

 次のステップは病院への連絡と移動になりますが、この時点でコンドミニアムが感染の事実を知っている場合は移動そのものが大変厄介な状況になる可能性があります。感染者がコンドミニアムの部屋から出て共用部分を移動するのはけしからんとの事で、手続きが必要になるケースがあるみたいで、救急車を呼んで付き添ってもらえ等、意味のわからない要求をされる事が有ります(実話)。

ちなみに病院からは「緊急外来に直接来い、症状がある場合や既に陽性である事がわかっていれば予約は不要」との指示でした。

f:id:wanaki928:20201222171402j:image

コンドミニアムのロビーの写真です。

という訳で、まず出て行く時は面倒と迷惑を避ける為、ちゃんと荷物を準備して手を消毒してマスクとフェイスシールドを着用して、そそくさと車に乗り込みます。運転手さんが付き添ってくれるなら、何も共用部分に触れずに車に乗れるので、より万全だと思います。※自家用車や会社の車なら問題有りませんが、タクシーの利用は迷惑なのでやめましょう。正直に言ったら絶対乗せてくれません。

 【落ち着き先が決まったら】、ちゃんとコンドミニアムの管理課に連絡しておきましょう。私の場合は自治体には会社が連絡してくれましたが、これも放っておくと後で面倒な事になりかねないので、コンドミニアムに連絡した時に報告を依頼するか、連絡先を調べてもらって自分で現状報告をしておく方が良いと思います。

 病院到着以降は別の記事で書いていますので、そちらをご参照ください。

 行き先を決めて家を出るまででずいぶん長くなってしまったので、一旦切って続きは別記事にしたいと思います。

 

続きの記事

https://summer-island-wind.hatenablog.com/entry/2020/12/23/142743

入院に関する話①

https://summer-island-wind.hatenablog.com/entry/2020/12/19/005547

入院に関する話②

https://summer-island-wind.hatenablog.com/entry/2020/12/19/184959

 

#フィリピン #駐在員 #コンドミニアム #コロナ #入院 #自宅隔離 #手続き #バランガイ #CESU