南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

3/29現在のマニラの様子(コロナウィルス関連)

前回の投稿から約10日、マニラ首都圏マカティ市内の様子を簡単にレポートしておきます。

 まず入出国について。マニラのニノイアキノ空港発の便は変更や欠航はあるものの、完全停止には至っておらず、日本への帰国は可能な様です。外務省発表で3/28午前0時以降の出発便で日本に着いた方には検疫強化処置があるとのことなので、自宅又はホテルなどでの2週間外出規制や公共交通機関使用禁止などがある様です。一方入国に関しては、おそらくビザの種類に拠らず観光や商業目的での入国は不可、フィリピン人又はその配偶者、家族のみ14日間の外出禁止を条件に入国出来るとの情報です。

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 次にウィルス感染者の状況ですが、連日確定者(検査で陽性反応が出た方)は増加しています。日本と異なり、検査キットや医療体制が十分でない事から、潜在的な感染者数や死者数はもっと多い恐れがあります。

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 マカティ市街地の状況としては、3/28の朝スーパーマーケットに行った限りでは生鮮食品、保存食品共に入手可能。ただし店舗への入場規制などで買物には時間がかかります。また、タクシーやジープ、バスなどの交通機関が全面停止しているため、水や米などの重量物の購入や運搬は大変そうです。(自家用車の使用は許されていますが、そもそも保有率は極めて低いです)

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食品や医薬品購入の為であっても、外出にはバランガイ(日本で言う町内くらいの自治体)発行の許可証が必要で、私の場合はコンドミニアムの受付で代理発行してもらう事が出来ました。

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スーパーマーケット以外の街中は閑散としており、外出禁止がかなりきちんと守られている印象です。ATMは場所によるものの稼働しておりコンビニも営業しているため、取り急ぎ困る事は無さそうです。

 むしろ地方や工業団地周辺で日給制で働いている人々(職場が閉鎖され無給状態)の方が厳しい状況になっていると考えられ、彼等の生活や治安の悪化が心配です。バランガイからは支援物資(米や缶詰、麺類等)の配布が始まっているとの事なので、貧困層(戸籍が無い人たちも沢山います)にまで行き渡る事を切に祈っています。

 私自身は自宅勤務中で、日本とのやり取りや細々と稼働している工場の出来高のまとめ等を行いながら、時間があれば品質システム規格の勉強をしたり、同じく自宅待機中の部下に宿題を出したり、現地マネージャーとの緊急電話会議方法を検討、テストしたりと有意義に過ごしています。移動時間が必要ないですが、その分以上に自分の食事の準備に時間がかかる、と言うのが一番の不便でしょうか。

 何にしても世界中で皆が何らかの不便や我慢、深刻な問題に直面していると思っています。こんな時ほど他人の気持ちを考え、自分の苦労を伝える前に相手の状況や苦労を慮って労る事のできる人になりたいと思います。

皆さんもまずは自分や家族の安全を、特に感染者となってしまわない様に充分にご注意下さい。それが周囲の人々や職場、国に対して出来る最大限の協力だと私は思います。

 

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