南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

コミュニティ隔離の下でのマニラの生活(コロナウィルス関連)

 いつもの状況報告から少し脱線して、不良駐在員の日常生活が今どうなっているか、また同じ日本人駐在員の友達や現地スタッフの生活状況等を中心に少し書いておこうと思います。

 まず私自身の生活についてですが、3/20から4/13の約3週間にわたり、安全な移動手段確保の都合とウィルスを会社に持ち込んでしまうリスクがゼロではない事から自宅勤務をしていました。

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マニラの渋滞の中での通勤時間がない為、以前と同じ時間(7:00)に仕事を開始するにせよ、2時間近く起きる時間が遅くなりました。一方でその日の生産実績を受け取って(工場はごく一部ですが稼働しています)、当日中に日本の本社に連絡する必要があり、また外食が一切出来ない為自分の食事の準備に結構な手間が掛かっていて、中々公私の区別を時間で区切るのが難しい状況です。同じく現地スタッフ(技術部門の部下達)とは電話やメールでやり取りをして、少しでも仕事を滞らせない様に努めていますが、これも対面なら困らない程度の英語力が、電話越しだと結構ストレスフルだったりします。

 何れにしても会社に行かないで仕事が出来るなら、何で駐在員を置く必要があるんだってハナシなんですが、私自身は新規立上げや設計、工程変更、客先監査対応等がメインの業務で、現状客先もフル稼働していない状況では自宅で地道な仕事をしながら、普段なかなか出来ない品質システム規格を勉強したりと有意義に過ごす事が出来ました。

 会社によっては工場を閉鎖していても日本人駐在員は工場近くのホテルに滞在して再開の時期を検討したり、日本や現地の地方自治体、経済特区との調整をしたりと、それぞれに忙しくされている様子でした。特に営業や生産計画、物流などを担当されている方はあちこちから電話が掛かって来て、「いつから通常稼働できるのか?」という様な核心を突いた誰にも答えられない質問に丁寧に対応していたそうです。気の毒。

 現地人の同僚マネージャー達は自宅で電話とパソコンを駆使して、外国人の経営者が見つけられない情報や、緊急で必要になった物品の調達やら、会社を閉めても貯金が無い従業員が食べるのに困らない様に給与計算をしたりと、それぞれ忙しく働いている様子でした。

 一方で主任クラス以下の職制になると、そもそも工場がごく一部しか稼動しておらず通信環境もかなり個人差があるため、あまり出来ることも無い様で、「起きて食べて携帯いじって寝る」という生活をしていた人も多かったみたいです。

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ヒキコモリ明けの、少し空気がキレイになったマニラ市街地。

 次回は通勤再開後の状況をアップデートしたいと思います。

 

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