南の島のブログ

東南アジア在住のおっさんの戯言

4/18現在のマニラの様子(コロナウィルス関連)

 さて、ここ3週間ほど自宅での体調観察(毎日2回体温を測って記録)や外出記録(3週間で4回だけ食料と飲料の補給)から、感染しているリスクは低く、通勤用のクルマとドライバー、当局からの移動許可証が入手できたこと等をトータルで判断し、また部下達もほぼ皆出社できる目処が立った事から今週はマニラ〜バタンガスの通勤を再開しました。

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 フィリピンのコロナウィルスの状況はと言うと、「当局発表ベースでは」今週は毎日200人強の新規感染者、死者は平均20人、回復者が平均50人といったペースで、ある程度コミュニティ隔離の効果は出ている様に見受けられます。

 まずチェックポイント以外全く渋滞が無いほどクルマが減ったマニラを出発してみて気付いたのが、「空気が澄んでいる」こと。

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世界的に外出規制が強化されて大気汚染が減っているとは聞いていたものの、正直体感出来る程とは思っていませんでした。

 工場のあるバタンガス州の工業団地周辺は、輸出工業が(条件付きではあるものの)操業を許可されていることもあり、早朝(朝の6:30には工場に着きます)にもかかわらず結構人が外を歩いており、マニラのゴーストタウンっぷりから比べるとだいぶ日常に近い感じです。

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 経済特区庁からの操業の条件に「50%以下の人員」で、「宿泊所の確保又は送迎が必須」という項目がある為、どの企業も完全操業出来るわけがなく、工業団地内でも未だに休業している企業が多くある様です。

 私自身の仕事は、久々に技術メンバーを集めて自宅勤務中の情報展開と納期に余裕がない立上げ、変更案件の優先順位や分担をしたり、未だ出社できない在宅業務メンバーのサポート体制を整えたりした後は、黙々と自宅勤務の時と同様に仕事をして過ごしていました。

 通常生産復旧に向けての準備といった意味合いが強いものの、やはり部下達の顔と、現物を見ながら仕事が出来るというのは効率が良いですね。

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通勤、帰宅途中のチェックポイントでの対応は場所や担当によって聞かれることも統一感がなく相変わらずな印象では有りますが、経済特区庁の移動許可証(クルマのナンバー記載)と従業員IDで今のところは通して貰えています。

 チェックポイントで対応にあたっている最前線の軍人さん達は見た目は物々しいですが、基本的には警察よりずっと真面目で丁寧です(笑)。

 

 世界中で感染対策と経済的困難に直面していますが、フィリピン政府は経済規模や生活習慣、衛生意識の面で先進国と比べると圧倒的に不利な中、ギリギリの決断を遅滞なく実行に移し、国民も不満や不自由をよく我慢している印象を受けます。

 フィリピン駐在の日本人で、「経済的に立ち行かない人達が暴動を起こすからこんな政策は続かない」と言っていた人がいましたが、幸い今のところは彼が思っているよりフィリピン政府と国民の信頼関係はしっかりしている様ですね。

 大統領とフィリピン国民がこのまま何とか持ち堪えて、この災禍を乗り越えられる事を切に願っています。

 

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